- 会 期
2021年9月4日(土)~10月24日(日)
※展示替えあり。
(前期:9月4日~9月26日、後期:9月28日~10月24日)
※新型コロナウイルス感染症の流行状況により、入場制限等を行う場合があります。- 時 間
- 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休 館 日
月曜日(9月20日は開館)
※災害などにより臨時で休館となる場合があります。- 観覧料(税込)
一 般 1,800円(1,600円)
高大生 1,200円(1,000円)※括弧内は、前売料金。前売券は8月2日(月)~9月3日(金)まで販売。
※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)。
※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。
※舞楽公演観覧をご希望の方は、舞楽公演セット券(本展観覧料を含む。一般4,000円のみ)のご購入が必要です。[チケットの主な販売場所]
①オンラインチケット(特設サイト)
②チケットぴあ(Pコード:685-712)
③ローソンチケット(Lコード:53902)
④セブンチケット、イープラス、CNプレイガイド、主要コンビニエンスストア他
※チケットの購入時に手数料がかかる場合があります。- 主 催
- 和宗総本山四天王寺 大阪市立美術館 日本経済新聞社 テレビ大阪
- 後 援
- 公益財団法人 大阪観光局
- 協 賛
- 岩谷産業 金剛組 損害保険ジャパン 髙松建設 NISSHA
- 協 力
- 天王寺楽所 雅亮会
特設サイト
公開終了しました
https://taishi1400.exhn.jp/
概要
令和4年(2022)、聖徳太子が没して1400年目を迎えます。
聖徳太子ゆかりの寺院では、聖霊会をはじめ太子の偉業を偲ぶ大規模な法会が催されます。このような100年に一度の節目にあわせ、聖徳太子の生涯をたどり、没後の聖徳太子信仰の広がりをご紹介する展覧会を企画いたしました。
用明天皇の皇子として生まれた聖徳太子(574-622)は、推古天皇の摂政として十七条憲法の制定や遣隋使の派遣など国家体制の確立に大きく貢献すると共に、大阪・四天王寺や奈良・法隆寺の創建に代表されるように仏教を篤く信奉し、現在まで続く日本仏教の礎を築きました。
誰もが知っている聖徳太子ですが、その生涯の事跡についてどれほどの人が記憶しているでしょうか。あるいは、最澄や親鸞をはじめとする日本仏教諸宗の名だたる開祖・祖師は、なぜ聖徳太子を自派の拠りどころとして讃仰したのでしょうか。聖徳太子ゆかりの寺院は、なぜ1400年もの長きにわたり参詣が絶えないのでしょうか。
こうした「聖徳太子とは何か」という問いを解くべく、太子生涯の事跡を描いた「太子絵伝」や成長する年齢ごとに表された「太子像」をはじめ、聖徳太子に関わる美術の全貌を、太子が推古天皇元年(593)に創建し常に聖徳太子信仰の中核を担ってきた大阪・四天王寺所蔵の作品を中心に、ご紹介いたします。
※東京展2021年11月17日~2022年1月10日 サントリー美術館
作品リスト
【作品リストの訂正とお詫び】
会場内に設置の作品リストに下記の誤りがありました。
期間
誤:9/22~9/26
正:9/21~9/26
第5章 No.184 日出処の天子原画 日出処の天子<完全版>より
誤:⑪第3巻 P.184
正:⑪第3巻 P.84
ここに訂正し、深くお詫び申しあげます。
主な展示作品
重要文化財 聖徳太子絵伝 第3幅 大阪・四天王寺
鎌倉時代 元亨3年(1323)
聖徳太子の生涯を描いた絵を「聖徳太子絵伝」と称しています。四天王寺では奈良時代(8世紀)には既に絵伝を用い、聖徳太子信仰を広めていました。中世以降には太子信仰の隆盛から、四天王寺に限らず多くの寺院で太子絵伝が作られました。
この絵伝では、6幅にわたって太子の66もの事跡を描いています。太子の700年忌を機会に制作されたと思われます。後期展示
画像提供:奈良国立博物館 (撮影:佐々木香輔)
重要文化財 聖徳太子絵伝(部分)第6幅 愛知・本證寺
鎌倉~南北朝時代 13~14世紀
本證寺の聖徳太子絵伝は、様々なバリエーションがある聖徳太子絵伝の中でも特に充実した内容を誇ります。第6幅では、聖徳太子22歳での四天王寺建立の場面がとりわけ大きく描かれています。
画像提供:安城市歴史博物館
重要文化財 十七条憲法(部分) 大阪・四天王寺
鎌倉時代 嘉禎2年(1236)
聖徳太子が作成し有名な「和を以て尊しと為す」の一文よりはじまり、役人として守るべき道徳的規範を17条掲げた、聖徳太子が作成した日本最初の憲法です。鎌倉時代に写されたもの。
聖徳太子二歳像(南無仏太子像) 京都・白毫寺
鎌倉時代 13~14世紀
わずか2歳の聖徳太子が、東を向き合掌し「南無仏」と唱えたという、太子の伝記における重要なエピソードに基づく像です。幼児らしい丸みのある体型にもかかわらず、その顔立ちは凜々しく年齢を超越するかのようです。
画像提供:神奈川県立金沢文庫(撮影:野久保昌良)
聖徳太子童形立像(植髪太子) 鎌倉時代 13~14世紀 / 重要文化財 髹漆厨子 室町時代 永享8年(1436) 兵庫・鶴林寺
植髪太子像として崇敬をあつめている、鶴林寺の秘仏・聖徳太子童形立像です。聖徳太子の姿をリアルに再現すべく、毛髪を植え込み、実際の衣を着用しています。重要文化財の厨子中に収められています。後期展示
馬上太子像 大阪・叡福寺
桃山時代 16~17世紀
聖徳太子16歳の時、廃仏派の物部守屋との戦いに挑む姿です。本図の裏書から、大坂・堺の壁塗衆が、太子の御廟がある叡福寺に寄進したことがわかります。前期展示
聖徳太子童形立像(部分) 東京・坂東報恩寺
鎌倉時代 13~14世紀
聖徳太子16歳の時、父・用明天皇の病が治るよう祈る姿を表す、いわゆる「孝養像(きょうようぞう)」です。東京都内に伝来した最古の聖徳太子立像です。
撮影:木奥惠三
重要文化財 聖徳太子勝鬘経講讃図 兵庫・斑鳩寺
鎌倉時代 13世紀
聖徳太子35歳の時、推古天皇の命により『勝鬘経(しょうまんぎょう)』について講讃した様子を約2m四方の大画面に描いています。絵の前に立つと、まるで自分もその講讃の場に参加しているような感覚を覚えます。
画像提供:奈良国立博物館 (撮影:佐々木香輔)
勝鬘夫人坐像(部分) 大阪・愛染堂勝鬘院
江戸時代 元禄7年(1694)
まさに福徳円満の相といえる丸顔で、柔和な笑みを浮かべ合掌する女性像。勝鬘夫人とは聖徳太子が講讃した『勝鬘経』の主人公であり、在家仏教徒でありながら大乗仏教の思想を説いた女性です。寺外初公開。
国宝 四天王寺縁起 後醍醐天皇宸翰本(部分) 大阪・四天王寺
南北朝時代 建武2年(1335)
四天王寺の由来や財産を記した縁起を、後醍醐天皇(1288~1339)が写し、自らの手印を押したものです。朱色の手印からは生々しい肉体の存在感が伝わってきます。後期展示
重要文化財 救世観音半跏像 京都・三千院
鎌倉時代 寛元4年(1246)
飛鳥時代に創建された四天王寺金堂の救世観音半跏像を模した端正な半跏像。右の掌を頬に添えるのが大きな特徴の一つです。
如意輪観音半跏像 宮城・天王寺
平安~桃山時代 12~17世紀
四天王寺の救世観音像を模した、像高185cmの大きな像です。大きな右の掌を頬に添え、わずかに笑みを浮かべています。本像は宮城県大崎市に所在する天王寺に伝来しました。東北における太子信仰を語る重要な遺品です。
画像提供:神奈川県立金沢文庫(撮影:井上久美子)
重要文化財 聖徳太子摂政坐像 奈良・達磨寺
院恵・院道作 鎌倉 建治3年(1277)
推古天皇を補佐する太子をあらわしたとされ、いわゆる摂政像と呼ばれています。堂々とした威厳ある姿は、数ある摂政像の中でも特に優れたものとして有名です。銘文から、院恵と院道という仏師により作られたことがわかる貴重な太子像です。
鳳輦(ほうれん)江戸時代 17世紀 / 聖徳太子童形半跏像 令和3年(2021) 大阪・四天王寺
頂に鳳凰を載せた輿。聖霊会の際に、聖霊院に祀られる聖徳太子童形半跏像を六時堂へ移すために用いられます。
童形半跏像はこの度の太子千四百年御聖忌に合わせて制作されました。本展閉幕後、聖霊院に安置され非公開となります。9月4日~10月17日展示
重要文化財 四天王寺舞楽所用具のうち 迦陵頻 羽根 大阪・四天王寺
桃山~江戸時代 16~17世紀
四天王寺では、毎年聖徳太子の忌日に行う聖霊会において舞楽を奉納します。このうち「迦陵頻」は、極楽浄土から飛来した迦陵頻伽(かりょうびんが)という鳥の舞う姿を表した舞曲で、この革製の羽根を身に着けた童子らによって舞われます。9月4日~10月17日展示
堂本印象 旧最高裁判所大法廷壁画小下絵 聖徳太子憲法宣布 京都府立堂本印象美術館
昭和26年(1951)
日本国憲法の施行に伴い設置された、最高裁判所の大法廷に掲げるために描かれた三壁画の下絵です。
山岸凉子 日出処の天子〈完全版〉第7巻P.195
©山岸凉子/KADOKAWA
聖徳太子を題材に描いた人気漫画の原画です。後期展示
イベント
四天王寺僧侶による絵解き法話 ★好評につき拡大開催決定★
日 時:毎週土曜日に2回開催 ①午前11時~ ②正午~(各回所要約30分)
会 場:大阪市立美術館 1階講演会室
定 員:50名(先着順)
※各日開始30分前より整理券を配布します。
※申込不要、聴講無料ですが、当日の特別展観覧券が必要です。
※10月9日午前11時からは英語での絵解きを開催予定。
※整理券の配布はお一人1枚限りとさせていただきます。グループで聴講を希望される場合、皆様ご一緒にお並び下さい。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
記念講演会 ※終了しました。
日 時:9月11日(土) 午後1時30分~3時
講 師:和宗総本山四天王寺 勧学部長 南谷 恵敬 師
テーマ:「四天王寺の聖徳太子信仰」
会 場:大阪市立美術館 1階講演会室
定 員:50名(先着順)
※当日午後1時より整理券を配布します。
※申込不要・聴講無料ですが、当日の特別展観覧券が必要です。
四天王寺での舞楽公演 ※終了しました。
図録
1冊:2,800円(税込)
展覧会の会期中、会場内の売店で販売します。
※チケットをお持ちでない方のミュージアムショップのみのご利用はできませんのでご了承ください。
◆図録の通信販売について
大阪市立美術館オフィシャルショップからご購入いただけます。
※通信販売は終了しました。図録は11月17日(水)から開催の東京展(サントリー美術館)で再びお買い求めいただけます。
音声ガイド
ご利用代金:1台600円(税込) 所要時間:約35分
詳細は特設サイトをご覧ください。
相互割引
★和宗総本山四天王寺との相互割引
本展観覧券(半券可)の提示で、伽藍・庭園・宝物館の拝観料を団体料金でご購入いただけます。(1枚につきお一人様1回限り有効、他の割引券との併用不可。宝物館は2021年9月11日(土)~11月7日(日)まで、伽藍と庭園は2021年9月4日(土)~2022年4月22日(金)まで有効)
和宗総本山四天王寺拝観券(半券可)を当館の窓口でご提示いただくと、本展の当日券を前売料金で販売いたします。(1枚につきお一人様1回限り有効、他の割引券との併用不可)
★あべのハルカス美術館との相互割引
本展観覧券(半券可)の提示で、「tupera tuperaのかおてん.」[2021年9月17日(金)~11月7日(日)]の当日券を100円引きでご購入いただけます。(1枚につきお一人様1回限り有効、他の割引券との併用不可)
あべのハルカス美術館の開館状況につきましては、あべのハルカス美術館ホームページをご覧ください。
★達磨寺との相互割引
本展観覧後、達磨寺案内所にて半券のご提示で雪丸グッズをプレゼント。
(半券は提示後回収されます。1枚につきお一人様1回限り、会期中有効ですがプレゼント数に限りがあります。案内所では毎日10~15時に引換いたします。)
ご来館の皆さまへ
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当館では下記のとおり対応いたします。
●入口ほか各所に消毒液を設置しております。
●お客様およびスタッフへの感染防止のため、マスク・手袋を着用しております。
●展示室内の混雑緩和のため、やむを得ず入場制限を行う場合があります。
●多くのお客様が触れられる箇所は清掃の強化、消毒を行っております。
●作品保護の観点から会場内の温湿度を一定にしています。体調管理しやすい服装でのご来館をお勧めいたします。
ご来館の皆さまにおかれましても、感染予防にご協力のほどお願い申しあげます。
詳しくは、下記『ご来館の皆さまへお願い(PDF)』をご確認ください。
当館では、大阪府の「大阪コロナ追跡システム」を導入しています。
★大阪コロナ追跡システムとは…
http://www.pref.osaka.lg.jp/smart_somu/osaka_alert/index.html
QRコードは施設によって異なるため大阪市立美術館へのご来館後にご登録いただけます。
(QRコードの読み取りができない方は、館内でご連絡先のご記入をお願いいたします。
【記入様式PDF】)