- 会期
- 平成19年(2007)10月30日(火)~12月16日(日)
- 観覧料
一般1,200円(1,000円)、大学・高校生900円(700円)
中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方、大阪市内在住の65歳以上の方は無料〔要証明(原本に限る)〕
※カッコ内は、前売り・20名以上の団体料金前売り
9月17日(月・祝)より前売り開始
おもな前売り券発売:電子チケットぴあ、ファミリーマート(Pコード:687-568)、ローソンチケット(Lコード:52176)、京阪神の主要プレイガイド- 展示内容
国立故宮博物院 16件、鴻禧美術館 約40件など 海外から日本初公開作品約100件 日本国内の美術館・博物館、個人の所蔵作品約100件
展覧会概要
本展では、海外からの里帰り作品18件を含む約100件の屏風の名品(国宝2件、重要文化財22件)を展示します。江戸幕府がオランダ国王に贈った10件の屏風が初めて里帰りするほか、かつては一連の作品であり現在海外の美術館に分蔵されている屏風など、国内外の屏風の名品を一堂にし、日本の屏風の歴史を新しい視点から紹介し、国際交流の架け橋となった屏風を通じて、日本美術の魅力を再確認します。 屏風は風をよけたり視線をさえぎる調度品として日本の生活空間の中で利用されてきました。その表面には華麗な色彩や墨の濃淡を用いてさまざまな絵が描かれ、美術品としても重宝されました。 屏風は大きな画面を持ちながらもコンパクトに折り畳むことができ移動が容易なことから、日本文化の中の多様な場面で多彩に花開きました。天皇の即位をはじめとした数多くの宮中儀礼でも重要な役割を果たし、貴族や将軍家の婚礼調度としても当時最高の絵師により新調されました。また出産の場では「白絵屏風」という特殊な屏風が使われ、臨終の時には屏風を天地逆さまに立てる「逆さ屏風」が行われました。 さらに日本の代表的な美術工芸品である金屏風は、中国や朝鮮、遠く欧米諸国へも贈答品として届けられました。ヨーロッパへ渡った屏風は「BIOMBO(ビオンボ)」と呼ばれるようになり、今日でもスペイン語やポルトガル語で使われています。屏風は国際交流の仲立ちを務めてきたのです。 本展は美術の歴史上、「屏風」の需要のされ方に初めてスポットを当てる画期的な試みです。この機会に日本が誇る黄金の文化遺産=屏風の世界をぜひお楽しみください。
割引券
主な出展作品
10/30~11/18展示
[重要文化財]レパント戦闘図・世界地図屏風 6曲1双
桃山時代(17世紀) 兵庫・香雪美術館
[重要文化財] 豊国祭礼図屏風(左隻)6曲1双
狩野内膳筆 桃山時代(17世紀) 京都・豊国神社
10/30~11/18、11/20~12/16展示
白絵屏風 6曲1双
伝原在中筆 江戸時代(18-19世紀) 京都府立総合資料館
[重要文化財] 泰西王侯騎馬図屏風 4曲1双
桃山時代(17世紀) 東京・サントリー美術館
10/30~11/25展示
桐鳳凰図屏風 6曲1双
狩野探幽筆 江戸時代(17世紀) サントリー美術館
10/30~11/25、11/27~12/16展示
[重要文化財] 関が原合戦図屏風 8曲1双
桃山時代(17世紀) 大阪歴史博物館
11/27~12/16展示
[国宝] 山水屏風 6曲1隻
平安時代(11世紀) 京都国立博物館
12/4~12/16展示
[重要文化財] 日月山水図屏風 6曲1双
室町時代(16世紀) 大阪・金剛寺
全期間展示
賀茂競馬図屏風 6曲1双
江戸時代・安政3年(1856) オランダ・ライデン国立民族学博物館
苅田雁秋草図屏風 6曲1双
狩野友甫宴信筆 江戸時代・寛延元年(1748) 韓国国立古宮博物館
祇園祭礼図屏風 6曲1隻
江戸時代(17世紀) サントリー美術館
関連イベント
講演会
時間 / いずれも午後2時~3時30分
場所 / 当館1階 講演会室
定員 / 150名 (当日、午後1時30分より先着順で整理券を配布します。)
※ 聴講は無料ですが、本展の観覧券が必要です。
11月10日(土)
海を渡った屏風たち
講師 / 榊原 悟 氏 (群馬県立女子大学教授)
11月17日(土)
画中画にみる屏風の諸相
講師 / 朝賀 浩 (当館主任学芸員)
11月24日(土)
屏風に見る和歌と物語
講師 / 河田 昌之 氏 (和泉市久保惣記念美術館長)
12月1日(土)
屏風を飾る雲母と金銀
講師 / 泉 万里 氏 (大阪大学総合学術博物館教授)
12月8日(土)
近代ヨーロッパと日本の美術~屏風のジャポニスム
講師 / 小川 知子 氏(大阪市立近代美術館建設準備室学芸員)
記念ギャラリー・コンサート 「コッピョルが奏でる韓国胡弓“ヘグム”の世界」
11月3日 (土・祝)
出演 / コッピョル (ヘグム[韓国胡弓])
時間
コンサート :午後6時~7時
展覧会鑑賞:午後7時~8時
演目
韓国伝統宮廷音楽、クラシック、ジャズ、日本の唱歌、オリジナルなど
場所
当館 1階中央ホール
定員
150名(応募者多数の場合は抽選)
参加費
お一人様 3500円
※ 参加者には展覧会図録をプレゼント。
※ 当日受付窓口でお支払いいただきます。
応募方法
往復はがき、FAX、メールのいずれかで、住所・氏名・電話番号・参加希望人数(2名まで)をご記入のうえ、 下記の「コッピョルコンサート係」までお申し込みください。
【あて先・お問い合わせ先】
〒540-8588 大阪市中央区大手前1-1-1
日本経済新聞社大阪本社企画事業部
「コッピョルコンサート係」
TEL:06-6946-4102(土・日・祝は休み)
FAX:06-6946-8470
メール:osaka.bunka@nex.nikkei.co.jp
※ 応募締切:10月20日(土)消印・到着分有効
※ ご記入いただきました個人情報は、当企画の申し込み以外には利用いたしません。
能に親しむコンサート
11月29日(木)
出演 / 松井 彬 氏、大島 衣恵 氏(喜多流シテ方)、久田 舜一郎 氏 (大倉流小鼓)
時間
午後2時~3時 (開場は1時30分)
場所
当館 北館1階ホール(第5陳列室) ※ 自由席。席数には限りがございますのでご了承ください。 ※ 無料ですが、本展の観覧料が必要です。
演目
主催
大阪市立美術館、日本経済新聞社、テレビ大阪
後援
アメリカ大使館、オランダ王国大使館、韓国大使館、韓国文化院、ドイツ連邦共和国大使館
協賛
岩谷産業、NTT西日本、大和ハウス工業、松下電器
協力
日本航空