大阪市立美術館

特別展

大唐王朝 女性の美

会期
平成17年(2005)4月9日(土)~5月22日(日)
観覧料

一般1,200円(1,000円)、大学・高校生1,000円(800円)  中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方、大阪市内在住の65歳以上の方は無料〔要証明(原本に限る)〕   ※カッコ内は、前売り・20名以上の団体料金

前売り

2月21日(土)より前売り開始 おもな前売り券発売場所: 電子チケットぴあ〔Pコード:685-891〕、ローソンチケット〔Lコード:52797〕   ほか主要プレイガイド

展覧会概要

唐は300年間にわたって東アジアに君臨した大帝国です。長い中国の歴史の中で、この唐時代を大きく特徴付けているのが、中国史上最初で最後の女性皇帝である武則天(則天武后)や、李白がその美しさを牡丹の花と比べ讚えた楊貴妃に代表されるような、まさに「王朝を動かす女性たち」の活躍でした。このように女性に大きな注目が集まるという社会背景の中で、色鮮やかで優雅な服装や新しい髪型、精巧な装飾など女性を取り巻く様々な文化が開花したのです。  唐時代の女性たちのファッションや理想像は、目まぐるしく変わる今日の流行と同じく、多種多彩でした。このはるか千数百年前の「花咲ける女性たち」のすがたは、これまで人目に触れることのなかった色鮮やかな壁画や、俑と称される人形など、当時制作された貴重な作品を通じ、現代の私たちも体験することができます。  壁画や俑で表された女性たちは、彩色がよく残り表情がはっきりとわかるものや、モダンなデザインの服を身につけるもの、さらには身体をデフォルメしたユニークな造形などもみられ、その古くて新しいすがたは、作られた時代や地域性を越えた面白さを感じさせます。  本展覧会では唐時代のみならず南北朝時代(5~6世紀)にまでさかのぼり、絵画・彫刻・工芸の女性にかかわる様々な造形を通じ、日本にまで多大な影響を及ぼした唐王朝の美術がどのように花開いたのかを、「女性のすがた」というアプローチで探ります。

 

主な出品作品

いずれも世界初公開

仕女図【しじょず】(部分)

壁画 唐時代 景龍二年(708) 高181.5cm 幅171.7cm 陝西省考古研究所

女子立俑【じょしりつよう】

唐時代 上元三年(676) 高50.5cm 奥行17.2cm 長治市博物館

仕女図【しじょず】(部分)

屏風 唐時代 8世紀前半 高160.0cm 幅60.0cm 陝西歴史博物館

石槨彩色 墓主夫妻図【せっかくさいしき ぼしゅふさいず】

北魏時代 5世紀後半 高132.0cm 幅256.9cm 厚10.0cm 大同市博物館

石造 菩薩立像【せきぞう ぼさつりゅうぞう】

唐時代 8世紀 高106.0cm 幅40.0cm 忻州市文物管理処

三彩 七星盤 【さんさい しちせいばん】

唐時代 8世紀前半 陝西省考古研究所

関連イベント

講演会

時間 / いずれも午後1時30分~3時   場所 / 当館1階 講演会室   定員 / 120名 (当日、午後1時より先着順で整理券を配布します。)   ※ 聴講は無料ですが、本展の観覧券が必要です。

4月16日(土)

南北朝~唐時代における人のすがた 講師 / 齋藤 龍一(当館学芸員)

4月23日(土)

唐代の女性と文学 講師 / 齋藤 茂 氏 (大阪市立大学文学研究科 教授)

5月14日(土)

唐時代の工芸 講師 / 守屋 雅史(当館学芸課長代理)

ギャラリーコンサート 中国音楽の調べ

5月15日(日)

演奏 / 京都江南絲竹会

時間

午後1時30分~ ※ 参加は無料ですが、本展の観覧券が必要です

主催

大阪市立美術館、産経新聞社、中国文物交流中心準備室

後援

外務省、文化庁、駐日中華人民共和国大使館

協力

陸西省文物交流中心、日本航空、ヤマトロジスティックス株式会社

TOPに戻る