- 会期
- 平成16年4月20日(火)~5月30日(日)
- 観覧料
一般1,000円(800円)、大学・高校生800円(600円) 中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方、大阪市内在住の65歳以上の方は無料〔要証明(原本に限る)〕 ※カッコ内は、前売り・20名以上の団体料金
展覧会概要
2004年は、大阪出身の高僧、慈雲尊者(じうんそんじゃ)の没後二百年にあたります。これを記念して、墨蹟を中心に尊者の遺徳と芸術を顕彰する展覧会を開催します。 慈雲尊者(1718-1804)は、名を飲光(おんこう)といい、葛城山人(かつらぎさんじん)、 百不知童子(ひゃくふちどうじ)などの号があります。当時の混迷した仏教界にあって、釈迦の説いた仏道の原点への回帰を目指すべき正法律(しょうぼうりつ)を提唱しました。その教えは人のあるべき姿を端的に示したので、大坂商人など多くの人々の共感を呼び、尊敬を集めました。 尊者は書法にも優れ、高い精神が溢れ出た多くの名作を遺しました。この展覧会では、漢字の大字作品をはじめ、小字の和歌や梵字作品のほか、草稿・扁額(へんがく)・石刻など、その書法の多様な姿を取り上げます。また尊者の御影(みえい)・遺品や、ゆかりの法楽寺・高貴寺などに所蔵される仏教美術の名宝も併せて展観いたします。尊者の生涯を偲びつつ、その「心の書」に触れていただきたく存じます。
主な出品作品
双龍庵巌上坐禅像
慈雲賛 絹本着色 大阪市・青蓮寺蔵
頭々上明著々上妙
慈雲筆 紙本墨書 東大阪市・長栄寺蔵
達磨図
慈雲筆 紙本墨画 大阪市立近代美術館(仮称)建設準備室蔵
関連イベント
講演会
時間 / いずれも午後1時30分~3時
場所 / 当館1階 講演会室
定員 / 120名
(当日、午後1時より先着順で整理券を配布します。)
※ 聴講は無料ですが、本展の観覧券が必要です。
5月8日(土)
慈雲尊者の人と教え
講師 / 頼富 本宏 氏(種智院大学学長)
5月15日(土)
慈雲尊者の書について
講師 / 三浦 康廣 氏(新潟大学名誉教授)
主催
大阪市立美術館、読売新聞大阪本社
後援
大阪府、社団法人関西経済連合会、大阪商工会議所
協力
慈雲尊者二百回遠忌の会
協賛
社団法人日本書芸院