- 会期
10月29日(火)〜 12月8日(日)
前期 10月29日(火)〜 11月17日(日)/後期 11月19日 (火)〜 12月 8日(日)
- 時間
- 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日
- 月曜日 ただし、11月4日は開館、翌5日は休館
- 料金
一般 1,200円(1,000円)、高大生1,000円(800円)
※( )内は、20名以上の団体料金
※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)
※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。
- チケット発売場所
チケットぴあ(pコード:988-371)、ローソン(Lコード:56217)
イープラス(http://eplus.jp/)、セブン・イレブン(セブンコード:024-241)
ファミリーマート、サークルK・サンクス、ミニストップ、近鉄の主な駅営業所※チケットの購入時に手数料がかかるサービスもありますので、各プレイガイドの販売サイトで事前にご確認ください。
- 主催
大阪市立美術館、公益財団法人大阪市博物館協会
NHK大阪放送局、NHKプラネット近畿、読売新聞社
- 企画展示協力
概要
※本展覧会は終了しました。
大坂(大阪)は、日本の政治的中心地や諸外国との窓口に位置し、古くは豊臣秀吉などの天下人やあまたの豪商たちが「事・物」の集積を担ってきました。近現代になると経済界の人々が多様な“数奇”の道に足を踏み入れ、大きな美術コレクションが形成されてきました。
これらの大阪や関西にゆかりの数々のコレクションは、収集者の死後に大半が散逸してしまいましたが、一方で自らの収集品を市民共有の文化遺産と考え、次代への継承を意識するコレクターたちも登場しました。その受け皿となったのが国公立の美術館・博物館であり、コレクターを母体とした私立の美術館・博物館でした。国公立の美術館・博物館は、市民の情操の向上や学術の発展に寄与するために、コレクションの寄贈を受けたり廉価に譲渡いただき、展覧会活動を充実させてきました。
本展は、大阪市の美術館・博物館が所蔵する主要な美術コレクションについて、その収集の軌跡をコレクターのまなざしとともに振り返ろうとするものです。加えて大阪を発祥とするコレクションを所蔵する私立美術館の名品や、大阪市立美術館に寄託されている作品の一部も陳列させていただきます。個々のコレクションを育んだ大阪という都市や関西という地場の感性を浮き彫りにし、大都市の欠かせない施設としてのミュージアムとコレクションの関係を、およそ160件の作品を通して再考します。
展示構成
<第1章>中国・韓国美術へのあこがれ
「阿部コレクション」「住友グループ寄贈 安宅コレクション」「李秉昌コレクション」「小野コレクション」「山口コレクション」
<第2章>日本美術の豊饒
「前田コレクション」「田万コレクション」「豊臣秀吉ゆかりの名品」「武藤金太氏寄贈 尾形光琳関係資料」「中島小一郎氏寄贈作品」「南木コレクション」「田原コレクション」「カザールコレクション」「山本發次郎コレクション」「大阪市立美術館寄託の国宝」
<第3章>私立美術館に開花したコレクション
「泉屋博古館」「黒川古文化研究所」「滴翠美術館」「藤田美術館」「逸翁美術館」
<第4章>大阪近代美術の諸相
「住友コレクション」
主な作品
国宝 飛青磁 花生
浙江省龍泉窯 鴻池家伝来
元時代 14世紀
大阪市立東洋陶磁美術館所蔵
住友グループ寄贈 安宅コレクション
※後期展示
花卉図冊
惲寿平(1633~1690) 清時代 17世紀
大阪市立美術館所蔵
阿部コレクション
青銅鍍金銀 仙人
後漢時代 1世紀
大阪市立美術館蔵
山口コレクション
石造 如来坐像頭部
龍門石窟敬善寺洞将来
唐時代 7世紀
大阪市立美術館蔵
小野コレクション
重要文化財 青磁象嵌 童子宝相華唐草文水注
高麗時代 12~13世紀
大阪市立東洋陶磁美術館蔵
住友グループ寄贈 安宅コレクション
青花辰砂 蓮花文壷
広州官窯(分院里窯)浅川伯教旧蔵
朝鮮時代 18世紀
大阪市立東洋陶磁美術館蔵
安宅英一氏寄贈
※後期展示
富士御神火文黒黄羅紗陣羽織
豊臣秀吉(1537~98)所用
旧下郷コレクション
桃山時代 16世紀
大阪城天守閣所蔵
柳橋水車図
長谷川宗也(1590~1667)
桃山~江戸時代 17世紀
大阪歴史博物館所蔵
前田コレクション
重要文化財 円形図案集より鹿図
小西家伝来光琳関係資料のうち
江戸時代 18世紀
大阪市立美術館蔵
武藤金太氏寄贈
重要文化財 潮干狩図
葛飾北斎
江戸時代 19世紀
大阪市立美術館蔵
中島小一郎氏寄贈
大阪市指定文化財 煉瓦焼
佐伯祐三(1898~1928)
昭和3年(1928)
大阪新美術館建設準備室所蔵
山本發次郎コレクション
※後期展示
大阪府指定文化財 北斗曼荼羅図
南北朝時代 14世紀
大阪歴史博物館蔵 前田コレクション
関連イベント
記念講演会
11月9日(土)13:30~15:00
「ミュージアムとコレクション」
講師:蓑 豊氏(兵庫県立美術館館長・大阪市立美術館名誉館長)
場所:大阪市立美術館 講演会室
定員:150名(当日13時より整理券を配布。先着順)
美術講座
11月2日(土) 13:30~15:00
「商業都市大阪の美術コレクション」
講師:菅谷 富夫氏(大阪新美術館建設準備室研究主幹)
11月10日(日) 13:30~15:00
「大阪歴史博物館のコレクションが語る歴史の世界」
講師:大澤 研一氏(大阪歴史博物館企画広報課長)
11月17日(日) 13:30~15:00
「東洋陶磁美術館が誇る東アジアのやきもの」
講師:鄭 銀珍氏大阪市立東洋陶磁美術館学芸員)
11月23日(土) 13:30~15:00
「コレクションのなりたちと大阪市立美術館の移り変わり」
講師:守屋 雅史(当館学芸課長)
11月24日(日) 13:30~15:00
「山根徳太郎先生と難波宮」
講師:長山 雅一氏(大阪文化財研究所所長)
11月30日(土) 13:30~15:00
「大阪城天守閣所蔵コレクションのなりたち」
講師:宮本 裕次氏(大阪城天守閣研究副主幹)
※いずれも、定員150名。当日13時から整理券を配布します。 (先着順)
※聴講は無料ですが、参加は当日特別展をご覧いただいた方に限ります。
作品リスト
割引券
下記の"当日割引券”をクリックし、開いたページをそのまま印刷してご持参ください。
お知らせ
展示会期の変更について
「重要文化財 十二天像(日天)」について、事情により後期陳列<11/19(火)~12/8(日)>となりました。何卒ご了承ください。