- 会期
2018年10月16日(火)~2018年11月25日(日)
《前期》10月16日(火)~11月4日(日)
《後期》11月6日(火)~11月25日(日)
※会期中展示替えあり。- 時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)※災害などにより臨時で休館となる場合あり。
- 料金
一般300円(団体150円)、高大生200円(団体100円)
※中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)
※団体料金は20名以上。- 特別協力
- 東京国立博物館
- 助成
公式twitter
開催概要
大阪市立美術館の収蔵品の中核をなす阿部コレクションは、実業家・阿部房次郎(1868-1937)が蒐集した中国書画160件から成り、昭和17年(1942)に子息の孝次郎氏によって寄贈されました。(伝)王維「伏生授経図」や蘇軾「行書李白仙詩」などの重要文化財4件をはじめとして、燕文貴「江山楼観図」ほか美術史上きわめて希少な優品が数多く含まれており、その充実は国内外から高く評価されています。
2018年は阿部房次郎の生誕150周年にあたります。これを記念し、このたび「阿部房次郎と中国書画」と題して氏のコレクションに焦点をあてた展覧会を開催します。慶応4年(明治元年/1868)、彦根藩士・辻兼三の長男として生まれた房次郎は、近江の巨商・阿部市太郎の養子となり、後年、東洋紡績株式会社社長を務めるなど実業家として大成しました。事業のかたわら、東洋美術を愛好した房次郎は、京都帝国大学教授の内藤湖南(1866-1934)や漢学者の長尾雨山(1864-1942)らの助言のもと、中国の古書画の蒐集に情熱を注ぎます。入手した作品は秘蔵することなく、求めに応じては披露し、つねに公に資することを望んでいました。没後、作品が散逸することを憂い、後世へと伝えられていくことを願った房次郎の遺志により、美術館へと一括寄贈されることになりました。
本展では、大阪市立美術館の所蔵する阿部コレクションの名品を一挙に出陳するとともに、東京国立博物館の特別協力のもと、房次郎旧蔵の中国書法の逸品や古代中国の封泥などを合わせて展観し、阿部房次郎の蒐集の全容に迫ります。
(出品点数:約80件、うち重要文化財:4件)
主な展示
重要文化財 (伝)王維 伏生授経図(部分)
展示期間:通期(10/16-11/25)
重要文化財 蘇軾 行書李白仙詩(部分)
北宋・元祐8年(1093)
展示期間:前期(10/16-11/4)
重要文化財 宮素然 明妃出塞図(部分)
金
展示期間:通期(10/16-11/25)
重要文化財 董其昌 盤谷序書画合璧(部分)
明
展示期間:2週間(10/23-11/4)
(伝)張僧繇 五星二十八宿神形図(部分)
展示期間:通期(10/16-11/25)
燕文貴 江山楼観図(部分)
北宋
展示期間:後期(11/6-11/25)
米友仁 遠岫晴雲図
南宋・紹興4年(1134)
展示期間:通期(10/16-11/25)
(伝)馬和之 瀑辺遊鹿図(部分)
名賢宝絵冊のうち
南宋
展示期間:通期(10/16-11/25)
(伝)李成・王暁 読碑窠石図(部分)
元・14世紀
展示期間:通期(10/16-11/25)
*平成29年度の修復後、初披露!
(伝)郭忠恕 明皇避暑宮図(部分)
元
展示期間:通期(10/16-11/25)
鄭思肖 墨蘭図
元・大徳10年(1306)
展示期間:通期(10/16-11/25)
龔開 駿骨図
元
展示期間:通期(10/16-11/25)
沈周 菊花文禽図(部分)
明・正徳4年(1509)
展示期間:後期(11/6-11/25)
文嘉 琵琶行図(部分)
明・隆慶3年(1569)
展示期間:通期(10/16-11/25)
蒋廷錫 藤花山雀図(部分)
清
展示期間:通期(10/16-11/25)
金廷標 春元瑞兆図(部分)
清
展示期間:通期(10/16-11/25)
華嵒 秋声賦意図(部分)
清・乾隆20年(1755)
展示期間:通期(10/16-11/25)
米芾 行書虹県詩(部分)
東京国立博物館蔵(Image: TNM Image Archives)
北宋・崇寧5年(1106)
展示期間:後期(11/6-11/25)
趙孟頫 楷書玄妙観重脩三門記(部分)
東京国立博物館蔵(Image: TNM Image Archives)
元
展示期間:前期(10/16-11/4)
「皇帝信璽」封泥
東京国立博物館蔵(Image: TNM Image Archives)
秦~前漢・前3~前2世紀
展示期間:通期(10/16-11/25)
出品目録
開催記念国際シンポジウム【終了】
「阿部コレクションの諸相―文化的意義とその未来」
【終了しました】
【日 時】
2018年11月3日(土)10:30~16:30
2018年11月4日(日)10:00~16:40
※受付は開始の30分前から会場で行います。
※終了時間は変更する場合があります。
※会場内での飲食はできません。また、館内にレストランはありません。(昼食は、近隣施設をご利用ください)
【会 場】大阪市立美術館 1階 講演会室
【主 催】大阪市立美術館
【助 成】
【協 力】関西中国書画コレクション研究会
【定 員】150名(要申込、先着順)
【参 加 費】無料(※ただし入館料が別途必要になります)
【応募方法】氏名・所属(任意)・住所・電話番号・メールアドレス・参加希望日(11/3・11/4・両日とも)をご記入の上、メールまたは往復はがきで下記までお申し込みください。
・メール(シンポジウム受付専用)
symposium2018@osaka-art-museum.jp
・郵 便
〒543-0063 大阪市天王寺区茶臼山町1-82
大阪市立美術館 シンポジウム係
〈受付締切〉10月24日(水)※必着
【内 容】
11月3日(土)
〈開会挨拶〉
〈基調講演〉10:40~12:00
◇王耀庭(元国立故宮博物院書画処長)
「《晴麓横雲》と《名賢宝絵》二題」[原題:晴麓橫雲與名賢寶繢二題]※逐次通訳
〈報 告〉13:00~15:50
◇竹浪遠(京都市立芸術大学)
「(伝)李成・王暁《読碑窠石図》を読み解く」
◇凌利中(上海博物館)
「董其昌書画作品の真偽」[原題:董其昌相关书画作品的真伪之辨]※逐次通訳
◇富田淳(東京国立博物館)
「東京国立博物館における阿部コレクション受贈の経緯について」
◇森橋なつみ(大阪市立美術館)
「大阪市立美術館の阿部コレクション 全容とその考察」
11月4日(日)
〈報 告〉10:00~12:00
◇衣若芬(シンガポール南洋理工大学)
「鄭思肖墨蘭図の研究」[原題:鄭思肖墨蘭圖研究]※逐次通訳
◇李志綱(香港・美術史学者)
「石濤《東坡時序詩意圖冊》とその問題分析」[原題:石濤『東坡時序詩意圖冊』與相關問題探析]※逐次通訳
〈特別対談〉13:00~13:30
◇徳山亜希子(国際交流基金)
「井口古今堂と関西コレクター」
〈報 告〉13:30~15:30
◇弓野隆之(大阪市立美術館)
「阿部房次郎の足跡」
◇宇佐美文理(京都大学)
「内藤湖南の書画論と阿部コレクション」
◇西上実(京都国立博物館名誉館員)
「阿部房次郎と長尾雨山」
〈全体討論〉15:40~16:30
〈閉会挨拶〉
※当日の内容は都合により変更する場合があります。